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2018年5月10日 (木)

歩く四書五経、谷那律

1 諫言とはこのように行うという、お手本です。

 

 谷那律(こくなりつ) が諫儀大夫となった。

 

ある日、太宗の狩猟の供をしたが、途次にわか雨にあう。

 太宗が尋ねた。

「雨具の油衣は、どうすれば雨がしみ込まぬようにできるだろうか」

 谷那律が答える。

 

「瓦でお作りになれば、もはやしみ込むことはございません

 

(狩に呆けず、瓦を葺いた宮殿に居れば、雨に濡れることも、治政の問題も起きない、とのたとえ)。」

 その心は太宗の狩猟を控えさせんとするものであった。太宗はその言を深く理解し、大いに喜んだ。

 

すなわち絹二百反を下賜し、加えて黄金の帯一筋も与えた。

 

(『貞観政要 下』能文社2012 巻十論佃猟)

 

 

 

谷那律は太宗の家臣。

 

博学のため褚襚良から「九経庫」とあだ名されたほどの第一級の知識人である。

 

諫儀大夫、弘文館学士を拝命。しかし『貞観政要』中、彼の名がみえるのは全数百編の中、

 

この一箇所のみである。

 

太宗の側近にいかに綺羅星のごとく人材がひしめいていたかがわかろう。

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