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2016年1月25日 (月)

1/31(日)NHK Eテレ能〈夜討曽我〉〈砧〉放映

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今週の日曜日夜、NHK「古典芸能への招待」で、能〈夜討曽我〉と〈砧〉の二番がオンエアされます。

 

◆古典芸能への招待

131日(日)午後9001100

http://www.nhk.or.jp/koten/invite/

 

・能〈夜討曽我~十番斬 大藤内〉観世流

【出演】坂井音晴(曽我五郎)、坂井音雅(曽我十郎)、藤波重彦(団三郎)、藤波重孝(鬼王)、福王和幸(仁田常忠)、山本東次郎(アイ)ほか

 

・能〈砧~梓之出端〉観世流

※一部抜粋して放送

【出演】坂井音重(シテ)、坂井音隆(ツレ)、宝生閑(ワキ)、山本則秀(アイ)ほか

 

能〈夜討曽我〉は大仕掛け(大人数)のため普段舞台でもなかなか見られない稀曲。切組(戦闘場面)がダイナミックに舞台一杯繰り広げられます。能は動きがなくて眠い…という固定概念をくつがえすアクロバティックな敵討ちものです。飛び上がり安座、仏倒れ、欄干越えの宙返りなどの大技が出るかもしれません。お楽しみに。

 

 

能〈砧〉は、世阿弥作のとびきりの名作能。夫の不在をなげく女が晩秋の静かな夜、砧を打ち深い悲しみを紛らわそうとする。その風情あふれる姿と、恨み、嘆き、あきらめの思いに胸をつかれます。

作者世阿弥はこの曲にひとかたならぬ愛着をもちながら、あまりに高踏的な作風のため、後世誰にも受け入れられまい、と歎じたいわくつきの四番目ものです。

 

 

 静かな夜、父世阿弥が謡う〈砧〉を聞いた。

「かような能の味わいを、後の世にも知る人はあるまい。書き残すのも億劫に覚える」

 と語った。

「なぜにといえば、無上・無味に達した曲はもはや味わうことなどできぬから。この深さを筆に留めようと思っても言葉は見当たらぬ。汝らの位が上がればいつか悟る日も来るかもしれぬが」

 と諭されたゆえ、聞き書きもできなかったというわけだ。しかし、

「たとえば〈浮船〉、〈松風村雨〉などに通じる味わいを無上のものと心得よ」

 と教えられた。

 

(『現代語訳 申楽談儀』・世子 水野聡訳 檜書店2015

http://nobunsha.jp/book/post_182.html

 

 

世阿弥の予測にも関わらず、今日能舞台では人気曲としてたびたび演ぜられています。しかし静かな舞台展開のためか、当方の記憶によればテレビではここ20年ほど放映されていなかったようです。

今回、テレビで〈砧〉を鑑賞できる数少ないチャンスとなるかもしれません。二番放映のためか本曲、抜粋なのがとても残念。ぜひお見逃しなく。

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