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2009年6月 5日 (金)

夏の風物詩「能の虫干し」。金剛能楽堂 能面装束展覧会

 クリーニングが日常化した今、「虫干し」という習慣もすっかり廃れてしまった感がありますね。しかし、600年以上の歴史を誇る能の世界では、今も「虫干し」の習慣は健在です。重文や指定文化財とされる桃山時代・江戸初期の能面や能装束。利休時代の茶器と同様、博物館のガラスケースに鎮座まします美術品と思いきや、ところがどっこい、しっかり実用品なのです。たとえば赤鶴や越智の本面も、能一番、一時間半の間に役者の息とよだれでびしょびしょ。秀吉拝領の唐織は汗でずくずく…。しかし600年間、そんなことは承知の上で、舞台の上で使われ続けた、れっきとした”道具”という位置づけです。

 さて、能楽堂の虫干しとは、例年能興行の合間となる夏季に行われる、能面・能装束の乾燥、保管のための歳時記。日頃収蔵している道具に風を入れ、一年間の汗と湿気を飛ばして、大事な装束や面をリフレッシュさせる、なくてはならないメンテナンスです。能楽堂の舞台と見所いっぱいに全収蔵作品を並べて干す、壮観な見もの。もちろんこれは流儀・ファミリー内の行事ですので非公開のはずですが、場所により一般の方にも公開・展示し、めったにお目にかかれない名作・名品にじかに触れてもらおうとする団体もあります。京都金剛能楽堂が、その貴重な場のひとつ。

 7月25日、京都金剛能楽堂において「虫干し」展覧会が開催されますのでご案内しましょう。

http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/28/0000755028/77/img92a8ea39zikazj.jpeg?t=20090604220637

http://www.chunichi-culture.com/

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